代々受け継がれた和の住宅、木造住宅に住もう!

木造住宅に住もう!

震災などで見直されている住宅・・・。建てるのであれば基礎をしっかりとし、耐震にも備えた住宅が良いですよね。

では、昔から日本にある由緒ある建築物はどうでしょうか。 法観寺の八坂の塔を紹介しましょう。

京都の産寧坂と二年坂とが繋がるところ、西への下り坂を行くと東山のシンボルとなっている「八坂の塔」(法観寺)がある。法観寺の拝観は不定期のため、運が悪いと周囲から見ることになる。その場合、真下から46メートルの高い塔を長く見つめていると首がだるくなるので、適当に離れた所から記念スナップを撮り、次の目的地へ移動するのが賢明。
 八坂の塔は 、北側の八坂神社と南側の清水寺との中間に位置し、法観寺境内に建っている。法観寺は、建仁寺派の臨済宗の寺。寺伝によれば、聖徳太子が崇峻天皇2年(589)に如意輪観音の夢のお告げにより塔を建て、仏舎利を納めたのが創始という。創建には、古くからこの辺り(八坂郷)を拠点としていた渡来系豪族・八坂造(やさかのみやつこ)が関わると推測されている。
仁治元年(1240) 、建仁寺第八世済翁証救(さいおうしょうきゅう)が入寺し禅宗に改められた。往時は延喜式七ヶ寺のひとつに入り隆盛を極めていたが時代を追うごとに衰微して、現在は八坂の塔(五重塔)と太子堂、薬師堂を残すのみである。
八坂の塔は本瓦葺き五層、高さ46メートル。周囲から出土した瓦類が飛鳥時代のもであること、礎石の上に円形舎利孔、石蓋孔、凹柱座のある三段式の飛鳥時代(白鳳)の様式で建てられていることから創建時の建築様式を今に伝えるものとされている。聖徳太子はこの礎石に仏舎利三粒を納めたという。
塔内部へ入ると、内部四方の柱戸には天部の像が描かれている。また、上層部への階段は摩滅が激しく、磨耗の度合いから推測して、昔は観光客に開放されたと推測させる。二層目の窓から眺めた眼下の京都の街並は絶景だった。しかし、創建以来たびたび災禍により焼失 している現在の塔は、室町幕府六代将軍・足利義教(よしのり)によって永享12年(1440)に再興されたもの。心柱の周囲には本尊五智如来像(大日、釈迦、阿しゅく、宝生、弥陀)が安置されている。

さて、八坂の塔をはじめ木造建築の三重塔や五重塔は、清水の舞台を建てた技術と同じ に釘をほとんど使わず、柱と柱を繋いだり、組んだりするときは「継手(つぎて)」、「仕口(しぐち)」を使っている。

さらに、高層建築では強い地震でも倒れない工夫がされている。現代の高層ビル同様、地震に対しては揺れのエネルギーを分散させることで、全体のバランスを保つ柔構造(じゅうこうぞう)が使われている。ただ高層ビルとの大きな違いは、ビルは壁面や何本もの柱でバランスを保っているのに対し、木造建築の塔は中心に通る1本の「心柱(しんばしら)」でバランスを保っていること。

地震や強風による横振れの力は、心柱を通して最上部の相輪から最下層へ分散しながら下のほうへ抜けていく仕組みになっている。この仕組みは、外的な力に対して逆わらず、揺れながら耐えるという考え方。日本の木造建築技術は、大昔からずいぶんと先進的だったといえる。

日本の建築物は古くから震災に対しての技術がふんだんに施されているのがわかる。その技術は今の木造住宅に十二分に生かされています。

四季を感じ、人の心にやすらぎを与える木造住宅。代々受け継がれた和の技術を肌に感じ、日本の土地に合った素敵な住宅を建てませんか?サイト内では木造住宅に関する様々な知識を掲載しています。

注目の「木育」

木育<もくいく>とは、北海道から発信された新しい教育活動、市民活動であり、市民や児童の木材に対する親しみや木の文化への理解を深めるため、材料としての木材の良さやその利用の意義を学ぶことをねらいとする教育活動、社会活動である。

木育は、平成16年9月に発足。北海道庁が主導して進めた『木育』プロジェクトから提案された新しい教育であり、平成17年3月に、『木育』の理念や『木育』を進めていくために必要な施策について、「『木育』プロジェクト報告書」として取りまとめられた。

その後、平成18年9月8日に閣議決定された「森林・林業基本計画」の38頁に、「市民や児童の木材に対する親しみや木の文化への理解を深めるため、多様な関係者が連携・協力しながら、材料としての木材の良さやその利用の意義を学ぶ、「木育」とも言うべき木材利用に関する教育活動を促進する。」と記された。

これを受けて、林野庁は平成19年6月に学識経験者やNPO等からなる「木育推進体制整備総合委員会」を設置し、「木育」の指導者の養成や体験プログラムの作成等を進めた。

木育は、食育と違い、新しい言葉、概念であり、「平成16年度協働型政策検討システム推進事業報告書」(北海道)で初めて示された。この報告書では、「木を子どもの頃から身近に使っていくことを通じて、人と、森や木との関わりを主体的に考えられる豊かな心を育てたいという想いを「木育」という言葉にこめた」記され、「子どもをはじめとするすべての人びとが、木とふれあい、木に学び、木と生きる」ことを木育とした。

林野庁からの委託を受け木育推進体制整備総合委員会を運営した日本木材総合情報センターでは、「木育」を、「木材や森林との関わり合いから、知育、徳育、体育の3つの側面を効果的に育む取り組み」とし、社会的協同によって効果的に実施・普及させる必要があるものとした。また、木育を「木づかい運動」の一環として捉え、その枠組みの中で木育の活動促進・支援事業を展開するとした。

木造住宅の寿命について

日本の住宅の寿命はその昔、26年〜30年ほどと言われることがあった。しかし、実際に街を見回してみると、それ以上に古い家が普通に建ち並んでいる。
しかももっと長く住むことができるのではないかと疑問すら思う。では実際の寿命は何年ほどだろうか。

木造住宅の寿命は?
木材は丈夫で長持ちするもの。地震や風力に対する構造的な配慮と雨水や湿気に対する劣化対策をきちんと行い、住まわれてからの正しい維持管理をしていれば、一般の木造住宅でも100年くらいは持つ。?
材木の耐久性
法隆寺など古い木造建築がよく例に持ち出されるよう、木材の寿命は長く、建築後約1300年経ってもその強度は、未だに落ちていません。一般住宅で用いられる木材でも100年や200年では強度が落ちないことが木材の経年変化の研究で明らかになっている。
さらに、木は鉄やコンクリートなどより軽く、建築材料の強度を比重で割った「比強度」という重さ当たりの強さで比べてみると、「引っ張り」「圧縮」「曲げ」などに対する強さは、鉄の3〜4倍という調査もある。
木は軽くて丈夫なので住宅に適した素材である。集成材はムク材より割れたり狂ったりすることが少なく強度のバラつきも少なく耐久性も十分にあることも証明されている。
問題は、木材が湿気を嫌うということ。
水分が多いと「腐朽菌」という微生物や白アリが発生して木を腐らせるので注意が必要です。腐らせないための含水率の目安は20%以下と言われている。
現在では外壁通気構法や基礎パッキンでの床下換気により通風を良くして湿気を防ぎ、土台の木材には防蟻処理をすることで耐久性を高めている。
耐震性
1981年に改正された建築基準法に基づく「新耐震基準」を守り、耐力壁をつり合い良く配置し、きちんとした施工がされておれば、震度7クラスの大震災でもほとんど被害がなかった事が報告されている。
南面の窓を壁一面に大きく開けるなど、壁のバランスが偏っている場合は注意が必要です。
中古住宅の耐震性の面では1981年の新耐震基準施行の以前か以後かは一つの目安になります。
日々のメンテナンス
例えば、湿気対策として一番大事なのは通気性をよくすることですが、床下に換気口があってもそのすぐ前に大きな木を植えたり、花壇で塞いだりしたのでは効果が半減する。
また、ベランダの排水溝に落ち葉がつまったりすると雨漏りの原因になり、木材をいためる原因になりうる。
外部のコーキングや塗装も10年を過ぎたあたりから注意しておいたほうがよい。
可変性
木造でも、鉄筋でも、100年保つ家を建てたとしても、ライフサイクルによる生活様式の変化にどこまで対応できるかということが問題になる。
その場合、リフォームなどでライフステージの変化に合わることを考えると、比較的容易にリフォームできる木造軸組工法の住宅だと長く住むことに適しているといえる。
日本の住宅は短命説
『日本の住宅の寿命は短い』という話題をよく見かけます。
木造住宅の耐用年数が30〜40年よりずっと長いことは、実際に建っている住宅を見れば明らかですが、実際には日本では住宅の耐用年数に関係なく比較的短いサイクルで建て替えされている。
ですが、資料によると木造住宅の中に50年以上の経過年数があるものも多くあり、木造以外の住宅のほうが短期間で除去されていることもがわかる。
なぜ、日本の家の寿命は短いといわれているのか?
すべての源は平成8年版建設白書の平均寿命26年という数字にあります.これは家の耐用年数とは無関係で、実際に建て替えられたサイクルを調査して出てきた数字がある。
平成8年版建設白書
日本の住宅の寿命は、建築時期別のストック統計から試算してみると、過去5年間に除却されたものの平均で約26年、現存住宅の「平均年齢」は約16年と推測されるが、アメリカの住宅については、「平均寿命」が約44年、「平均年齢」が約23年、イギリスの住宅については、「平均寿命」が約75年、「平均年齢」が約48年と推測され、日本の住宅のライフサイクルは非常に短いものとなっている。
この理由は、日本は戦後急速に住宅ストックを充実させてきている中途の段階にあることや、そもそも住宅ストックの質の低さ、リフォームのしにくさ、或いは使い捨てのライフスタイルに合わせて住宅も建て替えにより対応していることなどが考えられる。このように日本の既存住宅流通量は新築に比べて少なく、大量建設・大量廃棄の構造になっている。これはGDPを押し上げるかもしれないが、良質なストック形成が行われないまま、住み替え需要に的確に応じられず、住生活の充実にコストと手間暇がかかる構造になっていると考えられる。住み替えについては、社会の流動性が低いように言われるイギリスにおいても、世帯の移動率はかなり高く、これは、住み替えを前提にしたライフスタイル・意識や、住み替えを円滑化するための制度が整備されていることにも支えられていると考えられる。

平成8年の調査で平均26年というと、昭和45年前後に建てられた家であり、 昭和45年ごろは日本の高度成長が始まった時期で人口増加と核家族化で、 26坪・6DKなどの「ウサギ小屋」といわれた小さい住宅が建てられていた時代だ。
結論
大地震のことを考えると、古くなってくるとなんとなく心配になる住宅。リフォームに大金をはたくのならいっそのこと建替えて安心しようというと考えるのも建て替えが多い一つの要因でもある。
実際に建築基準法は大地震のたびに改正されており、新しい家の耐震性は以前に比べて大幅に向上してて、建替えサイクルの26年とは、家のハード面での耐用年数ではない。
建て替えの多くは耐久性以外の、狭すぎる、間取りが使いにくい、メンテナンスコストがかさみすぎる、所有者が代わり古屋が気に入らない、道路用地に半分かかった・・・等々にはじまって隣近所が建て替えラッシュで見栄を張ったに至るまでいろいろの「諸事情」で行われたのだ。
戦後の一時期は別にして、日本の木造住宅の耐久性は十分だと考えられる。